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【茶会レポ】ミスキャンパスがお手前☆ 就職・異動!!!陣中見舞茶会
「ミスキャンパス」この言葉が持つ甘美な響きを男性諸氏には理解してもらえるのではないでしょうか。すでに社会人になったばかりの初々しさもなく、やり過ごす術ばかりを覚えてしまった中年男子にはまぶしすぎる言葉であります。
「就職・異動」一方この言葉はお腹まわりが気になる中年男子には馴染み深すぎます。自分のことを「小生」とか「当方」とか言ってしまうおっさんの私は就職のことはもう忘れかけていますが、異動は「俺はどうなっちゃうんだ」的な感覚を呼び起こすので苦い言葉として4月が近づくこの時期聞かない日はありません。
「茶会」この言葉はほとんどの人に馴染みがないと思われます。人生で一度も茶会に出ることなく死んでいく人の方が多いのではないでしょうか。
そしてこの3つの言葉が合体したらどうなるのかというのが今回レポートする
ミスキャンパスがお手前☆就職・異動!!!!陣中見舞茶会
です。案内によれば「就職前線、異常ありまくりのこの日本国で、就活で日々傷だらけになっている学生殿、転職活動、異動、転勤、ベンチマーク等々で応仁の乱ばりに流血しまくっている社会人殿に給湯室で、ミスキャンパスが心を込めた抹茶を一服。」と書かれてあります。異動したばかりの新しい職場で四苦八苦している私にはぴったりの企画です。
今回の茶会の案内を持って会場を探すこと10分。やっと見つけた会場は都内某所の高級マンションでした。そこに徐々に集まってくるスーツ姿のサラリーマンや学生達。人見知りのスーツ姿の男たちは「どうせお前らミスキャンパス目当ての不純な動機だろう」と互いに視線をバチバチ戦わせますが、「すまん、俺もだ」と告白するまではいかず一触即発のムードです。
そこにミスキャンパスらしき人が登場。そりゃ、かわいいんだから見たらすぐわかります。相澤遥佳さんという2011年の東洋大学のミスキャンパスらしいです。否が応にも
そうこうしているうちにイベントがスタート。
まずは給湯流の家元である谷田半休氏による給湯流のコンセプトについてプレゼン。「給湯流こそが戦国時代の茶道の精神を受け継ぐ流派である!」となかば強引に訴えかけてくるプレゼンの説得力は凄まじく、「ミスキャンパス」にばかり目を奪われ「茶会」の方はおまけぐらいにしか思っていなかった私もすっかり「これこそが私の求めていた茶道だ!」と茶道なんか求めたことはなかったのに給湯流のコンセプトに共感をしていました。
写真/清水惣資
コンセプトに共感をしたといってもやり方が分からなければどうしようもないということで相澤さんと一緒に給湯流の作法を勉強することになりました。家元の方から「誰か相澤さんの最初に作ったお茶を飲みたい方はいますか?」との質問があり「飲みたいです!」と言おうかと思いましたが草食系男子である私は手を挙げられませんでした。
他の人見知り男子達も牽制し合って手を挙げる人はいなかったので、じゃんけんで決めることに。「絶対に負けられない戦いがそこにはある!」と強い意気込みで臨みましたが、一発目でいきなり負けてしまいました。グー出せば良かったよ、グー。その後なんとか作法を教えてもらい本番へ。自分の順番がやってきました。
本番はマンションのキッチンルームを利用して、並んだスーツ姿のサラリーマン3人に相澤さんがお茶を立ててくれるというもの。
ちなみに本業では食品関係のしがないサラリーマンをしている私ですが、
残りの二人はIT企業に勤め「仕事できます」オーラが出まくっているAさんと「とぼけたおじさんだなあ」と思っていたら実は某有名外資系金融機関の役員だというBさん。よく分からない組み合わせですが、こういう普段仕事で出会わな
まずは給湯スペースに入るのですが、給湯流ではその際にネームカードを外します。戦国時代は「茶室に入れば立場は関係ない」ということを示すために茶室に入る時は刀を外して入っていたらしく、給湯流ではネームカードを刀に見立てています。
相澤さんがお茶を立てている間にお菓子を味わいます。今回用意されていたのは高松の「瓦せんべい」でした。これを会社の組織に見立てて手で割っていきます。私も「このや
そして相澤さんの立てたお茶が完成しました。このお茶も非常に美味しかったです。「ミスキャンパスが作ったお茶だから」という不純な動機を除いてもかなり美味しいのです。
そして最後は今回使用した茶器の説明に入りました。まずBさんが使用した茶器は家元がロンドンの骨董品屋で買ったものらしくクレジットカードが使えなかったため泣きながらBさんは「なるほど、とするとこの茶器はキャッシュの大切さを表しているわけですね。茶器の名をキャッシュ・フローと名付けてはいかがでしょうか」とさすがの提案。
Bさんは某有名金融機関の役員をやる傍ら、色々な茶会を回る「茶会道場破り」というのをやっている強者らしく、コメントがいちいち面白いです。
私が使用した茶碗は「インドの政府観光局のオフィシャル茶碗」らしいのですが、なぜかペプシのロゴがついている。これを見たBさんは「インドの政府といえどもスポンサーの海外の有力資本には勝てないですね。奥深さを感じます」とコメント。こちらは「グローバリゼーション」と名付けられることになりました。
最後にAさんが使用した茶器は「TOTOが陶器を作っていたころの茶碗」でした。トイレメーカーだと思っていたTOTOが昔は東洋陶器という社名で食器を作っていたことを恥ずかしながら私は初めて知りました。
給湯流の茶会は勉強になります。こちらも家元の説明を受けてみんなで「諸行無常を感じますね」「家元、これは相当の価値がありますよ」などと大いに盛り上がって終了しました。
写真/清水惣資
もともと茶会といえば信長の野望でやるくらいのものでしたが、今回は初心者ながら仕事を忘れてお茶を楽しむことが出来ました。現代の戦場である職場で疲れたあなたには給湯流の茶道は是非オススメです!
写真/清水惣資
●文責
給湯流茶道メディア戦略部 記者
山下 育休
●関連サイト
ミスキャンパスがお手前☆ 就職・異動!!!!陣中見舞茶会 動画
http://www.910ryu.com/column/000118.html
●イベント主催
http://www.civicart.jp/
●協力
Sweet Smile
ミスキャンパスによる社会貢献活動団体
http://mc-sweetsmile.org/
========トーキョーワッショイより転載
です。
写真/清水惣資
コンセプトに共感をしたといってもやり方が分からなければどうしようもないということ
で相澤さんと一緒に給湯流の作法を勉強することになりました。家元の方から「誰か相澤
さんの最初に作ったお茶を飲みたい方はいますか?」との質問があり「飲みたいです!」
と言おうかと思いましたが草食系男子である私は手を挙げられませんでした。
他の人見知り男子達も牽制し合って手を挙げる人はいなかったので、じゃんけんで決めることに。
他の人見知り男子達も牽制し合って手を挙げる人はいなかったので、じゃんけんで決めることに。
「絶対に負けられない戦いがそこにはある!」と強い意気込みで臨みましたが、一発目で
いきなり負けてしまいました。グー出せば良かったよ、グー。
その後なんとか作法を教えてもらい本番へ。自分の順番がやってきました。
本番はマンションのキッチンルームを利用して、並んだスーツ姿のサラリーマン3人に相
澤さんがお茶を立ててくれるというもの。
ちなみに本業では食品関係のしがないサラリーマンをしている私ですが、
残りの二人はIT企業に勤め「仕事できます」オーラが出まく
ちなみに本業では食品関係のしがないサラリーマンをしている私ですが、
残りの二人はIT企業に勤め「仕事できます」オーラが出まく
っているAさんと「とぼけたおじさんだなあ」と思っていたら実は某有名外資系金融機関
の役員だというBさん。よく分からない組み合わせですが、こういう普段仕事で出会わな
まずは給湯スペースに入るのですが、給湯流ではその際にネームカードを外します。戦国
時代は「茶室に入れば立場は関係ない」ということを示すために茶室に入る時は刀を外し
て入っていたらしく、給湯流ではネームカードを刀に見立てています。
相澤さんがお茶を立てている間にお菓子を味わいます。今回用意されていたのは高松の
「瓦せんべい」でした。これを会社の組織に見立てて手で割っていきます。私も「このや
そして相澤さんの立てたお茶が完成しました。このお茶も非常に美味しかったです。「ミ
スキャンパスが作ったお茶だから」という不純な動機を除いてもかなり美味しいのです。
そして最後は今回使用した茶器の説明に入りました。まずBさんが使用した茶器は家元が
ロンドンの骨董品屋で買ったものらしくクレジットカードが使えなかったため泣きながら
Bさんは「なるほど、とするとこの茶器はキャッシュの大切さを表しているわけですね。
茶器の名をキャッシュ・フローと名付けてはいかがでしょうか」とさすがの提案。
Bさんは某有名金融機関の役員をやる傍ら、色々な茶会を回る「茶会道場破り」というのをや
Bさんは某有名金融機関の役員をやる傍ら、色々な茶会を回る「茶会道場破り」というのをや
っている強者らしく、コメントがいちいち面白いです。
私が使用した茶碗は「インドの政府観光局のオフィシャル茶碗」らしいのですが、なぜか
ペプシのロゴがついている。これを見たBさんは「インドの政府といえどもスポンサーの
海外の有力資本には勝てないですね。奥深さを感じます」とコメント。こちらは「グロ
ーバリゼーション」と名付けられることになりました。
最後にAさんが使用した茶器は「TOTOが陶器を作っていたころの茶碗」でした。トイレメ
ーカーだと思っていたTOTOが昔は東洋陶器という社名で食器を作っていたことを恥ずか
しながら私は初めて知りました。
給湯流の茶会は勉強になります。こちらも家元の説明を
給湯流の茶会は勉強になります。こちらも家元の説明を
受けてみんなで「諸行無常を感じますね」「家元、これは相当の価値がありますよ」など
と大いに盛り上がって終了しました。写真/清水惣資
もともと茶会といえば信長の野望でやるくらいのものでしたが、今回は初心者ながら仕事
写真/清水惣資
●文責
給湯流茶道メディア戦略部 記者
山下 育休
●関連サイト
ミスキャンパスがお手前☆ 就職・異動!!!!陣中見舞茶会 動画
http://www.910ryu.com/column/000118.html
●イベント主催
http://www.civicart.jp/
●協力
Sweet Smile
ミスキャンパスによる社会貢献活動団体
http://mc-sweetsmile.org/
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